高円宮牌2017ホッケー日本リーグ女子は、9月3日(日)、栃木県日光市・日光市ホッケー場と大阪府茨木市・立命館ホリーズスタジアムにおいて、第4節第9日のレギュラーステージを開催しました。
栃木会場 10:00『駿河台大学LADYBIRDS(勝点6)』 1対0 『聖泉大学(勝点0)』
立ち上がりから『駿河台大学LADYBIRDS』のペースで試合が進む。10分に『駿河台大学LADYBIRDS』が左サイドから攻め込み、逆サイドに流したボールを#8笹川春香選手が走り込んでシュートを決め先制。第2クォーターから両者ともに激しい攻防が続くものの決定機を逃し、1対0で『駿河台大学LADYBIRDS』が勝利した。
栃木会場 11:40『グラクソ・スミスクラインOrange United(勝点12)』 1対2 『山梨学院CROWNING GLORIES(勝点22)』
試合開始3分に『山梨学院CROWNING GLORIES』の#9河村元美選手が、サークルトップから早いリスタートをして、ドリブルでサークル内に持ち込み、強烈なヒットシュートで先制点を挙げる。一方、『グラクソ・スミスクラインOrange United』も11分にペナルティコーナー(PC)を獲得し、#14尾関愛美選手が華麗なタッチシュートを決め、ゲームを振り出しに戻す。ところが、15分に『山梨学院CROWNING GLORIES』は、左サイドから攻め込んだシュートがDFの好セーブに阻まれるが、#8岩舘聖菜選手が素早い反応でリバウンドを決めて再びリードする。第2クォーターからも激しい攻防が続くが、そのまま試合が終了し、2対1で『山梨学院CROWNING GLORIES』が勝利した。
大阪会場 13:30『コカ・コーラウエスト レッドスパークス(勝点18)』 2対1 『東海学院大学(勝点3)』
大阪府茨木市『立命館ホリーズスタジアム』では、13時半から『コカ・コーラウエスト レッドスパークス(現在3位)』と『東海学院大学(同8位)』の試合がおこなわれた。『東海学院大学』との1戦に勝たなければ、自力でのファイナルステージ上位グループ進出が消える『コカ・コーラウエスト レッドスパークス』は、怪我のために出場できない選手が多く、DF重視のフォーメーションを組んで試合に臨む。第2クォーター17分、先制点を挙げたのは『東海学院大学』。ペナルティコーナー(PC)から#9鳥山麻衣選手が待望の先制点をもぎ取る。『コカ・コーラウエスト レッドスパークス』は、フォーメーションをいつものスタイルの攻撃布陣へと切り替えた第3クォーター。開始早々の33分に、ペナルティストローク(PS)を獲得。#18藤井美沙選手が左隅へ冷静に決めて1対1の同点に追いつく。このまま引き分けに終わるかに見えた残り3分、PCから#18藤井美沙選手のゴール右隅へのプッシュに#19金藤祥子選手がスライディングタッチシュートの逆転弾を決め、2対1として『コカ・コーラウエスト レッドスパークス』が辛勝。勝ち点3点をもぎとり、ファイナルステージ上位グループ進出を決めた。
大阪会場 15:10『ソニーHC BRAVIA Ladies(勝点23)』 2対2 『南都銀行SHOOTING STARS(勝点15)』
『ソニーHC BRAVIA Ladies』と『南都銀行SHOOTING STARS』の対戦。決勝トーナメント上位グループ進出のためには、勝たなければならない『南都銀行SHOOTING STARS』は試合開始から闘志剥きだしで得点機会を狙う。しかし、均衡を破ったのは第2クォーター19分『ソニーHC BRAVIA Ladies』がPCから#2内藤夏紀選手が、GKの逆を突いてゴール中央にスイープシュートを決めて先制。対する『南都銀行SHOOTING STARS』は、第3クォーター38分に#19早戸和希選手がきっちりと決めて同点に追いつく。第4クォーター開始早々から『南都銀行SHOOTING STARS』の猛攻が続き、47分にPCを得た『南都銀行SHOOTING STARS』は、#9野村香奈選手のフリックシュートがゴール左上に突き刺さり、逆転した。残り8分の52分には、『ソニーHC BRAVIA Ladies』がPCから#8深野加弥選手の巧みなタッチシュートで同点とし、両者引き分けの2対2で終了した。
大阪会場 16:50『立命館ホリーズ(勝点16)』 3対1 『天理大学ベアーズ(勝点14)』
見事にホームゲームを制し、16点の勝ち点で4位に浮上した『立命館ホリーズ』の牧本監督は本日の勝利について、「今日の試合がキーポイントと考え練習と試合を積み重ねてきました。チームの皆を信じてきて良かったと思います」と語りました。レギュラーステージ1位通過の『ソニーHC BRAVIA Ladies』との次戦ファイナルステージでの対戦について聞くと、「相手のチームには『立命館ホリーズ』からたくさんの選手が加入していますので姉妹対決に近いと思うが、胸を借りるつもりで戦いたい」と話してくれました。
そして、主将の#11笠丸千夏選手は、「今回のホームゲームの3連戦は、きょう勝つために戦ってきました。ウォーミングアップ時のチーム皆の雰囲気も良かったですし、試合を通して走ることができていました。相手のエースにボールが行き渡った際に、守備で周りを固められていたことが勝因だったと思います」と述べ、ダメ押しの3得点目を決めたことについては、「敵チームが前線に張ってパワープレイをしていましたので、佐々木萌選手とのアイコンタクトで上手くボールを受け取れて無人のゴールに流し込んだだけです。次節のファイナルステージは、『ソニーHC BRAVIA Ladies』と対戦しますので、学生らしくしっかりとフィジカルで粘り、守備からのカウンターを狙いたいと思っています」と、勝利のうれしさを隠しきれずに微笑みながら語ってくれました。
それから、攻守に渡ってゲームをコントロールしていた#18佐々木萌選手は、「チームの真ん中のポジションでゲームコントロールする役割を担っていましたので、落ち着いてコート全体を見ながらプレイすることができていました。しっかり軸としてゲームをコントロールできたことは、これからの自信に繋がりました」と語り、次戦に向けて問いかけると、「本校からの先輩が多く、プレイスタイルもわかっているつもりですが、チャンスはあると思いますので、学生時代の集大成として、是非勝ちたいです」と、満面の笑みで語ってくれました。